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石の効果効能

«妖怪入魂についての考察»

妖怪入魂の考察についてはこれまでも多くの記事を残してきたが、その復唱と言う事で書き進める。鳥取県境港の水木しげるの鬼太郎ロードが計画されて、境港の裏道にある商店街が整備されたが、日本で一番人口流出が懸念されている県だけに顧客の獲得は難しく、一時は失敗に終わったかに見えた町興しは、妖怪神社等々のアイデアによって復活し、これまで以上の賑わいを見せた。時を同じくして、これまで鬼太郎の街が復活する前に妖怪神社の通法をした。

その後、境港付近の第六神層を中心に招集された妖怪たちを入魂する事で、妖怪たちに人の役に立てる場を与える事から、妖怪入魂が決定した。私の勝手は見解だが、その日を境に暫くして第一次妖怪ブームが来て日本中の妖怪が紹介されるようになった。今は第二次妖怪ブームによって『妖怪ウォッチ』が大流行、何時の世も妖怪は人間の近くに住んでいて、人をまやかしにかけたり、気が向いたら好きな人間には手を貸したりと、人々の生活に、いや人生そのものにも深く関わる事も少なく無かった。

水木しげるによって妖怪たちが漫画化されて、最後の日の目を浴びた昭和の初期までは良かったのだが、それ以降の日本では神話やおとぎ話は影を潜めてしまい、同時に人々の心からは「信仰心」(この場合は目に見えない物事を信じる力)が失われ、妖怪などを信じる念積が無くなる事で妖怪たちも活躍の場を失った。しかし妖怪ブームとも成ると、子供たちのようなまだ穢れを知らない純粋な心には妖怪を信じる力が残っていて、その念積を利用して妖怪は再び動き出す。

いちど大人に成ってしまった人間が、これまでの穢れを祓い純粋な心を取り戻し信仰心を蘇らせる事は不可能だが、霊能者と言う特別な能力を持った連中は違う。誰に何と言われようと、人間の目には見えない何かが、此の世に或る事を信じる事の出来る揺るぎ無い信仰心を持ち続けているのは確かだ。特にそういった人たちの下では、妖怪や妖精などは動きが取り易く、その影響力を発揮できる。

妖怪は人の四魂(心)から生まれ落ちた念積の塊、つまり式神によく似たもので、式神はそれを生み落した本人だけに忠実な流縛念積であるのに対して、妖怪はそれよりも程度が低い分特定のご主人を持たず、勝手に動きがとれると言うこれも特殊な流縛念積だ。逆に言うと、程度が低い分神霊と違い、誰の言う事でも聞く可能性も秘めているので、能力のある術者であれば最も扱い易い心霊の一つだ。妖怪の強みは、四魂がすべて備わっていないので神の法律(天律や地律)に触れる事が無い世界の存在と言う事、もう一つの強みは人の心から生まれただけに人の世界にもっとも近い位置に寄り添うように存在すると言う事だ。これが何を意味するかと言うと、誰の四魂にも存在する守護霊(指導霊とも呼ばれる)には、人の人生に直接関わる事を許されていない。従って守護霊には忍耐が最も必要で、見守ると言う事しか許されていない。

妖怪そのものは人間よりも知恵が劣るので、そのまま人間の守護をさせても、邪魔をするだけで一助の役に立つ事は非常に少ない。妖怪を守護として味方に付けるには、妖怪にご主人様を与える事だ。縁者の守護霊の手足となるように、妖怪を守護霊に仕えるようにする事が妖怪に活躍の場を与える一番良い方法だ。


陰陽師神政館 館長山下款二